茨城県龍ヶ崎市役所主催|遺言書作成セミナー講師の様子
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茨城県龍ヶ崎市役所主催|遺言書作成セミナー講師
茨城県龍ヶ崎市役所主催で、上手な年の重ね方講座として、「遺言書作成の注意点と遺言あり・なしの相続手続き」の講師を2時間行ってきました。
上手な年の重ね方講座は3回講座でしたが、私は1回目(成年後見制度と悪質商法の手口と対策)と今回3回目(遺言書)が担当です。
今回も多くの方がお越しくださりました。
遺言書は必要ない?
「我が家はもめるような財産なんてたいしてないし、家族仲がよいし・・・だから遺言書なんていらない!」と思っている人もいるでしょうが、この龍ヶ崎市では数年にわたってお話をしているので、私のセミナーを聞いたことがある人なら、「遺言書は関係ないとは言い切れない」と思ってくれているはずです。(と信じたい)
実際に財産対策として遺言書を作成することが多いのだけど、少ないお金を分けなきゃならないとなったらそれはそれで大変なことです。
しかも、みんな欲しいものは欲しいし、要らないものは要らない。農地や山林があったらなおさらで、固定資産税や管理費もかかる迷惑な財産ということになりかねません。
だけど、誰かがそれを相続しなければならないのなら、どうするのか決めておくことも必要だったりします。
遺産分割と相続手続きが大変そうなら遺言書はあるとよい
そういった誰が何を相続するという話の前に、私は親の面倒を見たとか、お兄ちゃんは優遇されていたとか、色々な感情が絡み合ってくるため、それが一番やっかいだったりするものです。
さらに、相続人の中に行方不明の人や認知症の人、先妻の子がいたりなどすると、遺産分割を行うこと自体が大変で、家庭裁判所へ申立てしたり代理人が介入したり、なんだかスムーズに行かないこともあるし、付き合いのあまりない親戚と話し合いをしなければならないのもそれはまた大変なもの。
たとえ家族仲がよくても、大変な思いをさせないためにある程度考えてあげることも先立つ者の役目かもしれません。
もちろん、遺言書を作成するかどうかはその人次第だけれど、残すなら残すなりに知識をもって作成することが望ましいですし、遺言書を作成しないならそれなりの準備対策を行っておくことも必要です。
ということでセミナーでは、どのような人が遺言書を作成しておくとよいのか、その理由は何か、作成するときの注意点は何か、作成しないなら配慮しておくべきことは何かなど、作成前のことをメインに話しをしてきました。
実際に遺言書を作成するのは難しいものだけど、必ずしも専門家に依頼しなければならない人ばかりではないため、自分で作成するときには最低限知っておかなければ、かえってトラブルの種だけ残すことになってしまうので注意が必要なのです。
2015年6月4日 茨城県龍ヶ崎市役所
遺言書作成の注意点と遺言あり・なしの相続手続き