執筆|全国農業新聞「農家の継承」墓じまいに四つの選択肢
全国農業新聞の農家の継承4 墓じまいに四つの選択肢
全国農業新聞の連載「農家の継承」。内容は相続や終活に関することです。2020年7月は「 墓じまいに四つの選択肢」を執筆しました。
先祖代々の墓を継ぐ者(祭祀承継者)がいない、子などがいても継がせるのが難しいなどの理由から、先祖代々の墓を閉じる「墓じまい」を考える人が増えています。
「墓じまい」を考える人は、その墓を別の墓に移転することを考えますが、その前にやっておきたいことがあります。
それは、親せきに継いでもらえるか打診することです。
墓は相続財産ではないため、親族なら誰でも継ぐことができます。だからこそ、まずは親せきに祭祀承継してもらうことを考え、親せきが継げないというのであれば、墓を別の墓(永代供養の墓)に移すよう進める必要があるからです。
墓は今墓を管理している祭祀承継者の所有物ではありません。供養物は親せきも関係するため、親せきの意向確認も必要です。
また、永代供養の墓は、墓地管理者などが定期的な供養や管理を担いますが、墓参りが不要な墓ではありません。遺骨の移転先を散骨や手元供養にする人もいますが、供養する人たちの気持ちを考えた選択をすべきです。
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