合同慰霊祭直後に相続対策セミナー:三重県鈴鹿市 伊勢亀鈴会
セミナー講師の様子終活・老い支度セミナー(全体像)葬儀社・石材店・寺院
目次
合同慰霊祭後のセミナー
三重県鈴鹿市にある社会福祉法人伊勢亀鈴会の福祉葬祭三重で、相続対策セミナーの講師を行ってきました。合同慰霊祭後のセミナーで時間は60分弱です。
慰霊祭が終わった直後に開始されるセミナーを行うのは初めてだったので(しかも祭壇の前で)、どのようなトーンで話せばよいのか困惑しました。
いつもは受講者から「死んだときの話なのにこんなに面白く聞けるなんて初めてです」と言われるくらい、死に関する話でも元気で明るくテンポが良い口調なので、いつもと違う、落ち着いたしっとりとした口調のほうが良いのかと頭を巡っていたからです。
大切な人がお亡くなりになってから1年以上経過しているといっても、1年の人から数年経過している人などがいらっしゃるので、慰霊祭で悲しみが込み上げているその後ですから、いつものように元気よく行うのもはばかれるし、神妙な語り口調では重くなってしまう。
さてどうしようか考えていたのですが、やっぱり前に立った時の雰囲気で決めるのが一番だと思い、ここは流れに身を任せることにしました。
前任講師のしくじりで大変な思いをすることに
実は、合同慰霊祭は日を改めて2か所で行うため、2回ともご依頼をいただいたのです。ところが私の1回目の都合がつかなかったため、2回目のみお引き受けすることになり、1回目は別の方に依頼をしていただくことになりました。
それが、後日大変な思いをすることになろうとは思いもしませんでした。
当初は終活セミナーということで、老後の準備や対策についてのお話をする予定でした。エンディングノート、成年後見、遺言書など、受講する本人や家族が今後困るかもしれないことや、今から準備しておくと良いことなどについての内容です。
レジュメも作成して主催者さんへ渡していたのですが、1か所目の合同慰霊祭が終了した翌日に電話がかかってきました。
1回目に依頼した先生がエンディングノートのお話を60分したそうなのですが、多くの受講者が寝てしまい、主催者のお偉いさんが、こんな内容ではダメだ!というので、相続のお話に変えてくれないかというのです。
話をする内容もレジュメも前の先生とは違いますし、葬儀・慰霊祭を行った遺族はすでに相続手続きが終わっている人も多いでしょうし、かなり違和感があります。
それを伝えたのですが、トップの意向が・・・との事なので、本来なら2種類レジュメを渡すことなどありえないのですが、やはり「相続のお話で・・・」となってしまったのです。
カタイ相続対策や手続きの話で寝させないようにするために
当初予定の終活話の方がクスっと笑えるようなネタが多く話しやすかったのですが、さすがに相続対策の話で笑えるネタはほどんどないし、言葉も難しいので結構ツライ状況です。
ある意味、とばっちりを受けたわけです。
主催者さんが「1回目の講師はテレビにも出たことがある方ですしセミナーも行っているようなので依頼したのですが、まさか・・・。」とおっしゃっていましたが、テレビに出ている、セミナーを行っているということが、セミナーが上手とは限りません。
おかげでいらぬ労力を使うことになり、主催者さん共々大変な思いをしてしまいました。とはいえ、めったにない良い経験にもなりました。
そして、私も数回講座の1コマを担当するとき、他の講師に迷惑かける可能性があるのだと思い、肝に銘ずることができました。
ある意味、プレッシャーも含めて、よき学びになったと思っています。
2014年11月15日(土)社会福祉法人伊勢亀鈴会 福祉葬祭三重(三重県鈴鹿市)
家族が困らないための対策