認知症になる前に知りたい成年後見制度セミナーの様子|旭化成ホームズ
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旭化成ホームズ主催お客様向けセミナー
旭化成ホームズ主催のお客様向けセミナーで、“認知症になる前に知りたい「成年後見制度」セミナー”を千葉県市川市で行ってきました。
何回かリピートで依頼をいただいている中で、成年後見に関するテーマは始めてです。老い支度&終活、保険と相続、遺言書などに続いての開催です。
家族でも本人の代わりが出来るわけではない
認知症になる予定はなくても、認知症になってしまうこともあります。そのときに困るのは、本人のみならず家族も同様です。
自分でできないことが多くなれば、それだけ誰かに頼らなければなりません。ところが、頼られた側としても、身内だからといって何でも本人の変わりに行うことはできません。特に法律関係がそうです。
預貯金の引き出しや誰かと契約するなどは、身内だからといって勝手に行えるものではないからです。
そのようなときに、成年後見制度を利用して、本人の代理人(後見人など)というお墨付きをもらって、代理人として行えるようにしてもらうのです。
成年後見制度を利用する前にはデメリットを知っておく
成年後見制度は、メリットだけではなくデメリットも多くあります。
例えば家族が後見人になった場合、”後見人”というだけで、なんでも押し付けられてしまった人もいます。そもそも後見人の仕事は、「法律行為」を行うのであって、「介護」や「家事」を行う人ではありません。
家族の場合、後見人として行うことと、家族として行うことの線引きが難しいところですが、後見人として行う「財産管理」や「契約行為」などは後見人しかできませんが、家族として行う「介護」や「掃除、洗濯、買い物」などは、家族が協力して行っていくものです。
また、後見人になったのは良いけれど、大変になってしまったから、やっぱり他の人に代わって欲しいと思っても、辞任することは原則できません。
本人の財産を本人のために売却したいと思っても、思うように行うことはできません。
認知症になるかどうかは分かりませんが、認知症になってしまったときに利用するかもしれない成年後見制度を事前に知っておき、注意点から今後のためにできる対策をどうするのか、自分や家族が困らないように何をしておくべきかなど、今から考えておくこともできます。
今回は、家族がかかえる問題点に触れながら、成年後見制度のメリットやデメリット、利用するときの注意点などについて、主にお話してきました。
2015年1月24日(土) 旭化成ホームズ(千葉県市川市)
認知症になる前に知りたい「成年後見制度」セミナー