終活講座15:エンディングノート(介護)|いつでも元気2021年8月号
いつでも元気8月号終活講座は「エンディングノートの介護」を執筆
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の月刊誌「いつでも元気」で『終活講座』を連載しています。
いつでも元気2021年8月号の終活講座Lesson15は「エンディングノート(4)介護」についてです。
エンディングノートの項目欄に「介護に関する項目」がありますが、介護の項目は本人の要望と家族の意見が食い違いやすい部分です。
親本人として要望があれば、それを残す人が大半です。エンディングノートに質問と要望の選択肢が載っているのですから、そこから選んで意思表示をするのが通常だからです。
しかし、当の親は何も考えずに選択の中から選んでいる場合もあります。ですが、子どもからしてみたら、その選択された要望が困る場合もあるのです。
介護に関する要望は、「誰に」「どこで」といった人や場所の指名や指定をする傾向があります。実際には家族全員で平等に親の介護をすることは難しいため、誰かに負担がかかってしまいがちです。
それを、一方的に明確に指名・指定されてしまったら、家族が困ってしまうわけです。
できたら事前に家族と話し合い、お互いの気持ちを確認しておくのが望ましいものです。
今回の「介護」による項目は、特に注意点が多いため、なぜなのか理由を理解したうえで残す必要があります。