相続・終活セミナー講師|明石久美

2-1 60代から始めるマネー・ライフプラン講座の様子|明治大学

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明治大学の生涯学習講座

明治大学で、「自分らしく暮らすために60代から始めるマネー・ライフプラン」講座を行ってきました。

 

全5回講座の4回目と5回目が私の担当。主に人生の終盤、エンディングについてのお話が私が担当するメインです。

 

生涯学習のため、受講者は一般の方々が約60名ほど。テキストは日本FP協会が発行している「自分らしく暮らすために60代から始めるマネー・ライフプラン」。今回のテーマと同じです。

 

4回目の今回は、将来の住宅や介護、成年後見についての話をしてきました。

 

今後もずっとその家に住めるのか、施設入所の場合そもそも施設に入れるのか、判断力が低下した時に成年後見制度を利用して困ることを知っているのかについての話です。

 

141215 60代から始めるマネー・ライフプラン(明治大学)講師:明石久美

自分の住む家について考える

持ち家の方は今の家に住み続けることが前提でしょうが、夫婦ともに自宅で過ごせるかどうか分かりません。ひとりになったときに寂しい思いや不安を抱えながら過ごさなければならないかもしれないのです(妻はのびのび・イキイキする場合もありますが)。

 

賃貸の人は今後ずっと家賃が支払えるのか、ずっとそこに済み続けられるのかについて考えていかなければなりません。退去してしまったときに年齢が高ければ、借りれる部屋がない場合もあるからです。

 

持ち家・賃貸どちらにしても、今の家に住み続けるのではなく田舎に暮したい人もいれば、二世帯住宅にして子供と暮したい、狭くても駅から近い便利な場所に移りたいなど、人それぞれ今後の住む場所についてどうしたいのか違います。

 

考えること自体も大変ですが、それを実行するとなるともっと大変なものです。しかし実行するかどうかは別として、今後どうして行きたいのかを考えておくことは必要です。

 

施 設などに入らなければならない状況になってしまうかもしれませんし、今後は何が起こるかわかりません。その時に子供にどこまで頼るのか、頼らないのか、誰とどこでどのように 過ごしたいのか、それができる環境なのかなど、先々のことを考えておき、自分や夫婦なりのプランを考え共有しておくことは必要なのです。

介護施設への入所も容易ではない

介護施設は本当にさまざまあります。お金があれば入れる施設はたくさんありますが、金銭に余裕のない人は入れる施設がないかもしれません。

 

私もセミナーで介護施設に呼ばれたり、遺言書の作成で施設に行ったりしますが、金銭に余裕のある人が入っている施設と、費用をかけずに入っている施設では、ずいぶんと環境が違うものだとびっくりします。

 

とはいえ、まだ入る場所があればよいのですが、特に団塊の世代は施設数が足りず、入所自体が難しい可能性があります。

 

となると、今後必要になるかもしれないお金を確保しつつ施設入居を考えるとなると、多くの選択肢があるようでそれほどないのが現状なのです。

 

ご自身の身体的・精神的状態によって入居できない場所もあったり、探すだけでも大変なことです。しかも、どのような施設があって、どの程度のサービスが受けられて、どのくらい費用がかかるのかなど、事前に知っておかなければ今後の見通しもつかないものです。

 

元気なままぽっくりと、ピンピンコロリを望んでいる人もいますが、要望どおりに行くとは限りません。

 

自分自身が困らないように、家族に迷惑をかけないようにするためには、施設の情報収集をしたり見学に行ったり、元気なときからどうするのか考えておくことも必要なことです。

成年後見制度利用前に必ず知っておくべきことがある

誰しも認知症になるつもりはないでしょうが、こればかりは分かりません。もしも認知症になってしまったときには、誰かに自分の代理を行ってもらわなければならないかもしれません。

 

とはいえ、認知症だから判断力がないわけではないので、「判断力が低下してきて自分で判断するのが難しくなってきた場合」が前提です。

 

自分で判断が出来なくなってきたとき、誰に面倒を見てもらう予定なのか、身内がいない場合誰に頼るのかなども考えておかなければなりません。

 

成年後見制度にはメリットだけではなくデメリットもあります。制度をよく理解せずに利用すると、本人や身内が嫌な思いをすることだってあるのです。

 

「なんだかそんな制度があるようだから、イザというときには誰かが行ってくれるだろう」と、そんな風に思っているとしたら要注意です。きっとあなたの周りの人は迷惑するでしょうし困るはずです。

 

年を重ねるということは、今まで出来てたことができなくなってきたり、思うように行かなくなったり、不安も多くなったり、若いときとは違う問題が発生してきます。

 

気持ちは若いままでも現実を見つめると、考えたくないことが多くあります。しかし誰だって年は取るもので平等です。

 

そうであるならば、今から先のことを考え、不安を少しでも取り除いたり、誰か頼れる先を探しておいたりしておくことも大切です。

 

まだまだ若いからと言えるときだからこそ考えられる、そう前に向きに捉えて今後のことを考えていただきたいと思います。

 

 

 

2014年12月8日(月)明治大学(東京都)
60代から始めるマネー・ライフプランセミナー 第4回目担当

この記事を書いた人

明石久美

セミナー講師歴16年。相続・終活コンサルタント、行政書士。相続専門の行政書士として相続実務も行っており、親族が葬祭業のため供養関係にも詳しいことから、終活や相続に関する一般向けセミナーや企業研修を全国で行っています。 また、テレビやラジオの出演、新聞・雑誌等へのコラム執筆や監修、金融機関や互助会(葬祭)向け教材の作成、著書など多数の実績があります。    ◆明石行政書士事務所にて『終活・相続・老い支度相談所』 も開設。

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