茨城県龍ヶ崎市役所主催|成年後見制度と悪質商法対策セミナー講師の様子
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茨城県龍ヶ崎市役所主催で成年後見制度と悪質商法の手口・対策セミナーの講師
茨城県龍ヶ崎市役所主催で市民向けに、上手な年の重ね方講座の講師を行ってきました。3回講座の1回目と3回目が私の担当です。
毎回好評とのことで、龍ヶ崎市役所からは毎年オファーをいただいているため、その都度お越しになる見慣れたお顔もチラホラ。
今回1回目は、財産を守るために知っておきたい成年後見制度と悪質商法の手口・対策として、2時間お話してきました。
意思能力を立証するのは難しい
判断能力が低下すると悪質な業者から騙されやすくなります。家族がいくら「いつもは認知症ぎみなので騙されたに違いありません!」と言ったところで、本当に契約時に意思能力がなかったのかわかりません。
よく介護認定のときに、「いつもはできないのにケアマネさんが訪問してきたら、妙にシャキっとしてしまって」という話を聞いたことがあると思います。それと同じで、第三者を目の前にしてシャキっとしてしまって購入してしまったかもしれません。
様子をビデオカメラで撮っていれば分かるでしょうが、契約したそのときに判断能力がどうだったのかは、「いつもはできない」だけでは立証のしようがありません。
契約してしまってもすぐに気づけばクーリング・オフできますが、あまりにも頻繁に物品を購入してしまったりサービスの契約をしてしまったりすると、クーリング・オフでは対応できない場合もあります。
必ずしも契約したからといって物品があるとは限らないからです。
成年後見制度の利用を間違えない
このような、判断力が低下していて業者と頻繁に契約するため、契約できないように財産を守りたいという場合、「成年後見制度」を活用しようと思う人がいるかもしれません。
この成年後見制度は、判断力が低下している人の代理をしたり同意をしたりできる制度ですが、この制度も良い点ばかりではなく、利用したばかりにおこるマイナス面もあります。
悪質商法や詐欺に騙されることが多いから、財産を守るために成年後見制度を利用しようというのなら、「ちょっと待った」です。
成年後見制度を利用するなら、メリット、デメリット、利用するタイミングなど色々なことを理解してから使用しなければ、あとで後悔してしまいます。
そこで今回は、悪質業者の手口や対策のみならず、成年後見制度のメリットやデメリットなどについて、「財産を守るための対策」というような内容の話をしてきました。
2015年5月15日 茨城県龍ヶ崎市役所
財産を守るために知っておきたい成年後見制度と悪質商法の手口・対策