相続・終活セミナー講師|明石久美

主催者が講師を選ぶのに苦労すること

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セミナーを開催するのは大変

私は16年間、主催者から依頼を受け、その会場に行って話しをする講師のため、セミナーの自主開催をしたことがありません。

 

1度だけ、自主開催をする団体のお手伝いをしたことがあります。本当に大変でした。

 

どのようなテーマで行うのかを話し合い、講師は誰にするのか、依頼を受けてもらえそうなのか、予算はなど、テーマと講師を決め依頼するのも大変です。

 

また、どこの場所で行うのか、会場費はどの程度かかるのか、集客をどうするのか、どのようなチラシにするのか、当日の受付をどうするか、司会進行は誰が行うのか、アンケートはどうするのかなど、本当に行うことが多いのです。

 

講師という立場なら、テーマ、内容、時間、場所、予算、受講者の年齢層、人数などある程度のことだけわかればよいのですが、主催する側はそうはいきません。

 

実務を行っていて話が上手な講師はそう多くない

よく主催者さんたちが口にするのが、講師選びが一番大変だと。話がある程度上手で実務を行っていて、謝礼程度で引き受けてくれる人を探すのは難しいと言います。

 

実務の知識は豊富だけど話がカタくて受講者が寝てしまう、話はそれなりに出来るのだけど実務を行っていないから内容が薄いなど、両方ともに兼ね備えた人はあまりいないのだそうです。

 

その点、私は長年呼ばれて話をする講師も実務も行っているので、両方を兼ね備えているため、貴重な講師だと言われます。

 

講師にも、自主開催を行っている講師と呼ばれて話をする講師がいます。自主開催の講師は受講者から選ばれなければなりませんが、呼ばれる講師は主催者から選ばれなければなりません。

 

主催者の信用と思惑を担い、そのうえアンケートの結果が良のは当然という暗黙の了解のなかで行わなければなりません。長年呼ばれ続けるというのは、本当に大変なことなのです。

 

講師に失礼がないようにという気持ちはわかるけれど

主催者さんは、講師の先生に失礼があってはならないと、とっても気を使って対応して下くださいます。

 

もちろん、ちょっと偉そうな先生なら、そう対応してくれないとヘソを曲げてしまうかもしれませんが、気さくな講師の先生は意外と多いものです。

 

私の周りには講師が多いのですが、その講師たちはみんな、主催者が過剰に気を使うのはやめてほしいと言います。

 

私もそのひとりで、こちらから歩み寄ろうと一歩進んでも主催者に一歩下がられると、まるで見えない壁があるようで、少し残念な気がしてしまいます。

 

講師の人柄によって対応を変えることも大切なのかなと個人的には思います。

 

講師として一番嫌だなと思うのは、ランチや懇親会に呼んでいただいたのに放置されることです。どんな話をすればよいのか困って話しかけにくいのかもしれませんが、主催者たちで話が盛り上がって講師がポツンとしているのは、正直何のためにこのような場に呼ばれたのかわかりません。

 

帰るのも失礼になるので楽しそうな様子を伺っていますが、16年の間に数回経験していますし、講師仲間でもそのような経験があると話が盛り上がったことがあります。

 

主催者、講師それぞれの立場で思うことはちがうでしょうが、セミナーを成功させたいという思いは同じなので、一緒により良いセミナーにできたら良いなと思います。

この記事を書いた人

明石久美

千葉県松戸市在住。セミナー講師歴17年。相続・終活コンサルタント、特定行政書士。相続専門の行政書士として実務も行っており、葬儀や墓など供養業界にも詳しいことから、終活や相続に関する一般向けセミナーや企業研修を全国で行っている。 また、テレビやラジオの出演、新聞・雑誌等へのコラム執筆や監修、銀行や互助会(葬祭)向けの教材、著書など多数ある。   ◆相続相談、遺言書作成、おひとりさま準備、相続手続きは、『 明石行政書士事務所 』 へ

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